とある日 その3
完壁なカップルとしての伯爵夫妻の社交の顔と、その後ろにあるであろうさまざまな事情、感情のもつれ。
そうした緊張感をはらみながら、C家はきわどい均衡状態を保ち続けているのか。
時にはそれが爆発したりするのだろうか。
それとも大昔の貴族たちのように「人生これ劇場」
よろしく、そのへんはクールに割り切ってエレガントにやり過ごしているのでしょうか。
そうだとしたら、確かにとても私などに太刀打ちできる世界ではない。
A伯爵夫人の作品は、明るい色を使っている時ですら、どこかエキセソトリックで暗い。
単に装飾的と片づけてしまうには、少々、熱すぎる何かが、彼女の絵に、そして時折、見せる目の光の中に確かに見て取れるのです。