素肌の演出
これだからフランス女は油断もスキもあったもんじゃないーとりすました淑女のような顔をしながら、ちゃんと「見える人には見える技」というのを隠し持っている彼女たちの、その武器の一つが、こうした類の「素肌の演出」ということなのです。
シャツのカフスボタンをわざとはずしている人。
ワンサイズ下のカルソンと、素足に履いた白い運動靴との間に、尖ったアキレス腱を誇らしげに見せている人。
ジョッパーズとブーツの上半身は薄手の袖なしとっくりで、運転席の窓からくるくる丸い肩を覗かせている人。
後れ毛だらけのくしゃくしゃシニヨンの裾にスーツと無機的なうなじを見え隠れさせている人・・・。
聞違っても「大胆に肌を露出する」という単純デスクトップ仮想化をとることはなく、それは常に「ニュアンス」です。